
- コンテンツSEOって何?
- 重視される理由と、事例やメリットが知りたい
初心者ブロガーの方はこんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
「SEO」と聞くと、
- titleにはキーワードを入れる、30文字以内
- 記事内のキーワード割合は○%、関連キーワード入れる
- 見出しにはキーワードを含める
- 被リンクが〜
などなど、テクニック面の話だと感じる方も多いのですよね。
SEOは昔ほどテクニックは必要なくなったとはいえ、Googleに適切に情報を伝えるためのテクニックは今もあります。
ただ、最も重要なことは、ユーザーの悩みを解決できる「コンテンツ」があるかどうか。
このコンテンツを活かしたものが「コンテンツSEO」ですが、なぜ重要視されるかについて、メリット・具体例と合わせて解説していきます。
この記事を書いてる人

本業と副業メディア運営の経験を活かして、悩みを解決していきますね。
目次
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOとは、「ユーザーが求める優良コンテンツを発信・積み上げることで、Googleなどの検索エンジンでの評価を向上させ、検索経由の集客を狙う手法」になります。
上記のように書くと難しく感じますが、要するに
- 知りたい情報がすぐ分かる
- 悩みがある場合、解決できる
- 何かアクションしたい場合、情報を見て納得したうえアクションできる
上記のようなサイト、にしましょうという話です。
まとめると非常に簡単ですが、もちろん実現するのは大変です。
ユーザーは様々な検索キーワードで検索しますが、キーワードごとに「どういう情報が欲しくて検索しているのか」を想像し、その検索に合致するページを作り、必要な情報をユーザーに提供します。
無駄に情報が多ければだらだら長く感じてしまいますし、簡潔すぎると欲しい情報が網羅されていない可能性もあります。
また、ユーザーごとにリテラシが異なるので、読み手のレベルに応じた書き方をすることも重要です。
これらを踏まえた上でサイトのコンテンツを積み上げていくことがコンテンツSEOです。
コンテンツSEOが重要視される理由
コンテンツSEOについて説明しましたが「当たり前のことだな」と感じる方も多いのではないでしょうか。
わざわざ「コンテンツSEO」という言葉が語られるのは理由があります。
昔はブラックハットSEOが横行していた
ブラックハットSEOというのは「Googleの評価基準」を逆手にとって、小手先の技などで順位を上げようとする手法です。
各手法が生み出されてはGoogleに対策されて、現在はほぼなくなりました(やるとマイナス評価される)が、過去には以下のような手法が横行していました。
ブラックハットSEOの例
- 被リンクの購入(サテライトサイトを大量作成し、そこから被リンク)
- コピーコンテンツ(上位サイトコンテンツのコピー)
- 隠しテキストや隠しリンク(背景色に同化したテキスト等)
- キーワードを不自然に詰め込んだ文章(ワードサラダ)
- 検索エンジンのみに別ページを表示する(クローキング)
上記のような小手先技が多かったからこそ、本質的にコンテンツをしっかり考え積み上げて順位改善を狙うことが「コンテンツSEO」と呼ばれるようになりました。
ブラックSEOはペンギン・パンダアップデートで対策された
ちなみにGoogleのアップデートには過去複数の名前があり、
- 購入被リンク等に対する対策・・・ペンギンアップデート
- コピーなど低品質コンテンツに対する施策・・・パンダアップデート
上記のように呼ばれていた時期もあります。
今はGoogle Core Updateとして大きなアップデートに包括されていますが、業界内ではペンギン・パンダなどの言葉が使われることもあります。(一部の人だとは思いますが)
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOには多くのメリットがあります。
メリットをしっかり理解して、1つずつコンテンツを積み上げていきましょう。
メリット①長期的に安定した集客ができる
コンテンツSEOでの集客は評価されるまで時間がかかりますが、その分一度評価された後は大きく崩れることがありません。
小手先のテクニックで獲得したアクセスは、Googleのアルゴリズム変更で大きく下落することもありますが、そういったことに振り回されず、じっくりユーザーに向き合う事ができます。
メリット②ペナルティを受ける可能性が低い
特段のテクニカルを使わずに伸ばしたサイトはペナルティを受けにくいです。
メリット③アルゴリズム変更のマイナスを受けにくい
重複した内容になりますが、ペナルティ以外にもアルゴリズム変更での変動を受けにくいです。
メリット④拡散される
優良なコンテンツはユーザーが自然とSNS等で拡散してくれます。
様々なサイトに散っている情報があり、1つにまとめてあげるだけでも、その情報を求めているユーザーにはとても優良な情報となります。
ターゲットユーザーに刺さるとSEO以外での集客のも繋がるので、1つ1つのクオリティを高めていきたいですね。
メリット⑤自然な被リンク獲得ができる
「自然な被リンク」は今もSEO上有効ですが、被リンクは作り手側がユーザーに強制してももらえるものではありません。
獲得方法は「優良な情報」「便利!」「ワオ!」と思ってもらう以外ありませんので、細かいところに手が届くコンテンツにすることで結果としてSEOの評価にも繋がります。
メリット⑥コスパがよい
コンテンツSEOは人件費や時間など、コストのかかる対応になりますが、長期的に見ると非常にコスパが高い施策になります。
例えば、僕が昔コンサルしていたサイトでは、リスティング広告を使い「見込み客1人の獲得に1-2万円」かけていました。見込み客あたり、利益が4-5万円出るのでビジネスとしては成り立つのですが獲得コストが非常にもったいないなと。
当時SEOを全くしていなかったですが、SEO施策を細々実施すると、1年後にはリスティング広告は使わずとも対応可能な見込み客は獲得できる状態に。
コンテンツSEOをしっかりやると、企画・デザイナー・エンジニア工数がかかるのはもちろんですが、上記のケースだと人件費分は1年目でペイしていたはずです。
このように、1度しっかりやると、継続して発生していたはずの費用を削ることも出来るのが大きなメリットです。
メリット⑦ブランド力向上
「SEOで上位に出るサイト」というのは、それだけで価値があります。
各業界の広告主(クライアント)も最低限SEOのことは理解しているので、主要キーワードで上位表示できているだけで引きがあります。
同じアクセスを作れるとしても、広告だけで作っているサイトは信頼性に不安があることもあるので、 Googleに評価(ユーザーに評価)されるサイトを作っていくことが重要です。
コンテンツSEOのデメリット
次にコンテンツSEOのデメリットを紹介します。
デメリット①即効性がない
コンテンツSEOは広告と比べて即効性の面では勝てません。
サイト自体の評価が上がると、関連性あるキーワードにおいてはすぐ順位が取れてきますが、それでも狙ったキーワードですぐアクセスが稼げる広告には及びません。
費用をかけての集客なので比較対象にすべきではないですが、理解しておきましょう。
デメリット②メンテナンスが必要
Web上のサイトは常にメンテナンスが必要です。歴史上の事実を述べたページ、などは更新性が低くても問題ないですが、基本的にユーザーが知りたい情報は最新の情報です。
そのため過去の記事を定期的にリライトすることが重要です。
この更新コストがある程度かかることもデメリットの1つです。
デメリット③リソースがかかる
メンテナンス以外にも、そもそも「上位が取れるコンテンツ」を作るためには、ユーザー意図を理解したうえで良質コンテンツを作る必要があります。
ユーザーに価値があり競合に勝ち切るコンテンツを作るのは、思った以上の人的リソースが必要となります。その分やりきれば競合差別化になるのですが、簡単に出来ることではない、という点理解しておくことが重要です。
デメリットを理解したうえでコンテンツSEOを行おう
デメリットに書いた内容は「当たり前」な内容ですが、この基本的なところが落とし穴です。
特にSEO集客で成功したことがない個人/企業の場合、ある程度のコストをかけているのに、当初全然結果が出ないことに焦り、道半ばでコストも削り、結果中途半端となり成功しません。
一度でもコンテンツSEOで成功していると、今は耐える時期だが、やりきった先にプラスがあると継続できますが、そうでない場合上記のような失敗が多いです。
コンテンツSEOをやる場合は担当者だけでなく、決裁者の意識が同じ状態になることが重要。
特に企業でこれから始めるという方は、まず決裁者の意識合わせをしっかりあわせることが一番重要なポイントかもしれません。
コンテンツSEOを行う前の注意点
基本的に広告主体での集客より、コンテンツSEOでの集客がおすすめですが、1点だけ注意があります。
ビジネスになるかの検証は早めにする
コンテンツSEOはくどいですが時間がかかります。
その結果、時間をかけてサイト順位を上げてきたが、結局ビジネスにならなかったということも。
既存ビジネスをWebでも集客などであればいいですが、新しいビジネスの場合はSEOから入るのではなく、ビジネス検証は「簡易的なLP+広告」で回し、イケると判断してからスタートすることも重要です。
コンテンツSEOは内製化したチームで行うとよりベスト
SEOやコンテンツ制作は外注化されることも多いですが、完全外注化での制作はおすすめしません。
サイトはコンテンツ1つ1つのクオリティも重要ですが、サイト全体での統一感も非常に重要。
そのため出来るなら完全内製化、難しくとも編集長やクオリティ管理の重要なメンバーは内部で持ったうえでコンテンツ制作することが重要です。
コンテンツSEOのやり方
コンテンツSEOの重要さについては理解いただけたと思いますので、具体的な進め方について紹介していきます。
優良コンテンツを作るためには1つずつ記事構成を作成し、ユーザーの検索意図を解決するコンテンツにする必要が重要です。
具体的には以下ステップで作成していきましょう
- ユーザーの課題設定
- ターゲットキーワード設定
- 競合コンテンツの調査
- 検索意図・ニーズの検討
- 見出しを先に作ってから書く
詳細は以下にまとめているので、是非参考にしてください。
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コンテンツSEOを意識してサイト改善をしていこう
コンテンツSEOは「作成・評価までにも時間がかかる」ものですが、中長期的に考えた時に必ずプラスになるWebサイト運営手法となります。
初めての時はなかなか結果も出ず大変に感じますが、一度成長の波に乗れると加速度的にアクセスが増えてくる楽しさもあります。
是非ユーザーのためを意識して、コンテンツSEOを実践していきましょう!